Lexicaの特徴
Implement your own ideas.
”深い”機能で自らカスタマイズを
- ワークフローによる業務自動化
- 独自・高機能テンプレートエンジン
- イベントトリガー&イベントアクション
- 各種タグ付け機能
- 柔軟なクリテリア記述
- 機能横断で利用可能な豊富なメタ機能
- 400以上の標準プラグインモジュール
- 900以上の業務メニュー
- 500以上のプリファレンス
多機能であることや、数多くの拡張モジュールが存在することをセールスポイントにするECパッケージは少なくないにも関わらず、一定のステージに達したECが個別カスタマイズを必要としてしまうのはなぜでしょうか。
ひとことで表すならば、機能の数を増やすという手法だけでは、繊細なECの業務要件のすべてをカバーするということはとても出来ないからです。どこかのショップで上手く役立った業務ロジックが、あなたのショップで役に立つとは限りません。駆け出しのショップで目視と手作業で問題が解決できるうちは大丈夫かも知れません。しかし、売上が拡大し業務の自動化が必要となり、システムへの依存が大きくなれば、期待はあまり出来なくなります。なぜならば、どこかのショップとあなたのショップでは、仮に販売している商品が同じであったとしても、受注管理に携わるスタッフも、出荷(倉庫)の状況も、集客数も、販売計画も、予算も経理担当者も、およそ商品以外のすべてが異なるからです。
Lexicaは多機能本稿の機能数等は2024年春に正式リリース(予定)のバージョン9.46を基準としています。ですが、単に機能が多いわけではありません。個々の機能に他にはない深さがあります。そのため管理画面からの設定のみで、多くのパッケージでは個別カスタマイズ開発となるような詳細な要件に対応できます。
過去に多機能なECパッケージを導入した経験のあるお客様ほど、Lexicaの高機能には驚くかも知れません。緻密に作りこまれたひとつひとつの機能は、一見して理解することが難しいほどの設定項目を備えています。実際、Lexicaを導入されるお客様からはしばしば、機能が難しいという感想もいただきます。簡単に目的が果たせればよい、それは誰でも願う事です。しかし、用意された簡単な方法で出来ることは、誰でも出来ることだけです。誰でも買えるパッケージにもともと備わっている機能を利用するだけでは、当たり前の結果として競争力は得られません。
競争力の高いECの運用には、自社の状況と戦略に応じたタイムリーな業務機能の実装が必要です。しかし、そのためのカスタマイズを常にベンダーに開発してもらっているのでは、必要なスピードは得られません。Lexicaならば、自身の手で新たなロジックを実装することが可能です。
プログラマブルEC
パッケージに存在していないビジネスロジックを、管理画面から実装することができます。
Lexicaが、その柔軟性・拡張性において従来型のECパッケージと一線を画すのは、プログラム可能であるということです。 Lexicaの個々の機能は単体でも高度なコンフィグレーションにより高い機能性を備えますが、さらに、それらの機能を自在に連動させることが可能な各種のギミックが用意されています。
これらの機能は管理画面から利用できますが、高度にロジカルな思考を要求されるため、手に負えないと感じることもあるでしょう。 しかし安心してください。そのような場合には心強いLexica導入のスペシャリストにサポートを受けることが可能です。
オムニチャネルとLexicaのコンセプト
オムニチャネルとはそもそも何を意味するのでしょうか?
チャネルとは、顧客とのコミュニケーションの場や手段です。PCとモバイル端末を区別し続けることはあまり重要な意味がなくなりつつあるかも知れませんが、他に電話余談ですが、電話やFAXを”オフライン”と呼ぶことには違和感があります。インターネットを”オンライン”と呼んだ場合の対偶と思えますが、非対面であるといった重要な共通項を持つ両者にはそうした対称性を明確に見出すことはできません。こうしたある種のお約束的表現に対して素朴に追従してしまうシステムは、わかりやすくはあっても普遍性や拡張性は備えることができません。や郵便等、それに実店舗といったものもチャネルのひとつです。
このように、性質の異なる複数のチャネルが存在する状態が「マルチチャネル」です。マルチチャネルを戦略として捉えるならば、それらの複数のチャネルにサービスを提供することとなるでしょう。
オムニチャネルは、状態としても戦略としても、マルチチャネルであることが前提となります。では、マルチチャネルにどういった変化を起こせば、オムニチャネルが実現できるのでしょうか。
ひとことで言えば、マルチチャネルを利用する顧客に「シームレスな体験」を提供できるサービスがオムニチャネルです。このことは多くの場で説明がなされているでしょう。しかし、では「シームレスな体験」とは何によって実現できるのでしょうか?
オンラインサイトと電話用受注システムを連携させること。オンラインサイトと実店舗が相互の利用を促進するような施策により連携すること。それらは必要ならばやらないよりもやった方が良いアイデアですが、オムニチャネルに適合したサービスを実現するためのベストな方法とは言えません。なぜならば、「連携」をしているからです。連携とは異なる2つのものが連絡し協力することです。しないよりは良いですが、あくまでも独立した2者の「連携」には必ずどこかで断絶が生じます。
ECシステムとしての根本的な問題は、ECシステムの少なからずが「ショッピングカート」機能の実現に起源を持ち、その基本的なアーキテクチャにおいて、そもそもシングルチャネル向けに設計されていることです。特定チャネルをターゲットとし、それに依存する形で設計されたシステムをオムニチャネルに対応させようとすれば、きっと原型をとどめないほどのカスタマイズが必要になるでしょう。
同じことは逆の視点からも言えます。つまり、オンライン以外の何かのチャネルに依存して設計されたシステムを無理にオンラインに対応させれば、やはりそのシステムは基本設計の意図を逸脱した要件の実現のために、多くの困難を乗り越える必要があるでしょう。
Lexicaは、ERS独自のECフレームワークにより実装されています。このフレームワークは、「オンライン」や「オフライン」といった特定のチャネルを前提にせず、純粋に「商取引」の業務をモデリングしています。そしてその上で、ショッピングカート機能を含むオンラインショッピングに必要な操作など、必要なチャネルに対するオペレーションをサポートする機能を付加しています。
Lexicaのオムニチャネル対応は、表面的な連携機能ではなく、根本的なアイデアとしてシステム設計の最深部に落とし込まれています。特定のチャネルに依存しないということは、逆に言えばいかなるチャネルとの連携においても阻害要因が少ないということになります。
標準機能としてのオムニチャネルの実現と、柔軟な外部システム連携によりオムニチャネル戦略のサポート。Lexicaならば、いずれも可能です。
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オムニチャネルとMSA
MSA(マイクロ・サービス・アーキテクチャ)、あるいはヘッドレスコマースなど、システムを役割に応じて分散するという考え方は、複雑化するECシステムを低リスクで効率よく構築するために有効です。一方でオムニチャネルにおいては、顧客の情報を、単なる「名寄せ」という概念を越えて統合し、受注履歴を含む行動とともに一貫性をもって管理することが重要です。
このような、分散と統合という一見すると相反する要求は同時に実現するには、どうすれば良いでしょうか。
必要なものは、必要なすべての情報を認知し、必要に応じて適切な関連付けと権限制御のもとで参照できるハブとしての受注管理システムです。一貫性を得るために必ずしも1つのリレーショナルデータベースにすべての情報を詰め込んだモノリシックなシステムが必要なわけではありません。Lexicaは、オールインワンのパッケージとしてすべてを管理することも出来れば、外部データを関連付けるハブとしての機能を果たすこともできるように設計されています。
国際化とグローバル対応
海外向けECサイトは、日本国内の事業者だけでなく海外のEC事業者との競争でもあります。 日本国内のECだけでなく、海外でのEC事業運営経験を踏まえて開発されたLexicaは、 海外の顧客が求める機能、海外の市場で必要な機能をご提供いたします。
- 多通貨対応
- 多言語サイト
- 選択言語別のパーソナライズ
- バックオフィスユーザー毎の言語選択
- 重量別等、詳細な送料管理
- 日本の商習慣に捉われないプロモーション機能これは「日本の商習慣に合わせられない」という弱点をポジティブに表現しているわけではありません。国内の通販業界で好まれるプロモーションも、もちろん高度にサポートします。
国内・日本語利用でのメリット
国内での事業のみを想定しているショップでは、Lexicaの国際化のための機能は「余計なもの」と思うかもしれません。
しかし、たとえ越境販売をしなくても、ユーザーがが日本語しか利用しなくても、Lexicaのフィーチャーは運用に多くのメリットをもたらします。例えば次のようなものです。
- フロントサイト、バックオフィスともに多言語対応しているということは、画面に現れるすべての日本語メッセージはコード管理されているということです。つまり、Lexicaの画面に現れる文言はすべて、管理機能でカスタマイズ可能です。文言修正だけで画面カスタマイズ費用が請求されるようなことはありません。
- 多通貨対応の基本設計は、金額計算においても「現時点の日本のルール」に依存しない設計となっています。「消費税率が変わった」「軽減税率が導入された」「1円以下の金額を扱いたい」そんな理由でシステムに大きな改修が必要になったことはないでしょうか?Lexicaでは、それらの制御は設定可能な機能として組み込まれています。
- 越境ECでは送料負担が大きいため、送料計算についてもより高度なルール設定が求められます。重量・容量・商品種別の組み合わせ・宛先地域・顧客属性その他、様々な要素から最適なサービスを選択し送料を自動計算するLexicaの機能は、国内ECで緻密な送料制御が必要なケースでも威力を発揮します。
Lexicaの機能範囲
ECの基本機能のみならず、各種メール送信機能や問い合わせ管理など、ECの運営に必要な機能をトータルに提供します。
- CMS機能
- 商品管理・展示
- マイページ
- ショッピングカート
- アカウント管理
- 問合せ管理
- 顧客管理
- ユーザー管理
- 在庫管理
- 注文管理
- 出荷管理
- 売上管理
- 定期購入
- 自動メール
- シナリオメール
- 各種伝票出力
- ワークフロー制御
- スケジューラー
- 外部システム連携機能
- イベント処理
- その他各種機能
Lexicaのセキュリティ
詳しくはセキュリティについてのページをご覧ください。より詳しい情報が必要なお客様はお問合せください。
- セキュリティ・バイ・デザイン
- 国家資格(RISS)保有者による開発体制
- ツール(OWASP ZAP)による自己診断
- 第三者機関による定期脆弱性診断
Lexicaのアーキテクチャ
コアとなる独自のAPI/フレームワーク上にECシステムとして必要なWebアプリケーションおよび管理ツールを実装したECパッケージを、SaaSとして提供します任意のクラウド基盤やオンプレミスでの導入が必須要件の場合も、個別対応可能なケースがありますのでご相談ください。。
多層のレイヤーアーキテクチャーを採用しており、通常のECの枠を超えた固有性の高い機能の追加開発が必要な場合でも、パッケージのメリットが最大限に得られます。
費用
ERS直販の価格は以下の通りです。設定代行やデータ移行支援等の作業工数はご要望に応じてお見積り致します。
- 2,000,000円初期ライセンス費用1ショップ1サイトライセンスです。ショップ、サイトの追加により費用は変動します。
- 500,000円初期設定費用占有環境へのインストール及び、1ショップ1サイトの基本項目設定。デザイン費用は含まれていません。
- 0.3~2.5%売上連動型の月額ライセンス費用基盤費用を含みます。また、180,000円を下回る場合には環境維持費用が必要です。
開発パートナーによる構築では、それぞれサービス内容と費用の異なります。詳しくはお問合せください。最適なパートナーをご提案致します。
Lexicaのコストパフォーマンス
既存のECパッケージ/サービスは、多くの場合にそれぞれターゲットとする特定のステージを想定しています。ビジネスの成長段階に応じて廉価なASPからエントリー向けパッケージ、そしてフルカスタマイズを前提としたパッケージあるいはスクラッチへと、システムを乗り換えていくことが必要なモデルです。しかし、これには無視できない経済的コストと、運用上のリスクが伴います。 Lexicaは、比較的初期のステージからハイエンドまで、ビジネス規模の拡大に追随するのみでなく、むしろそれを促すための仕組みを備えています例として、ゲートウェイパターンによる特定処理の移譲などが挙げられます。。 |
エントリー向けのASPサービスは初期投資を抑えることが出来ますが、サービスの性質上機能拡張は困難であり、また独自性の強いビジネス要件を満たすことが出来ません。何かを売るためのチャネルをとにかく確保するという目的を早期に達成することには適していますが、ビジネスが一定規模に達して業務を形式化・効率化しつつ同業他社に対して差別化することがテーマになったステージには対応できません。
廉価なECパッケージの利用はASPからのステップアップに適しているように見えますし、実際その通りです。しかし、ビジネスがさらに成長した時に複雑なビジネスロジックや連携、増加したデータに対応できることは稀です。これは、このステージのECパッケージの多くが、基本設計としてあくまでも「ショッピングカート機能」を実装したものであることに起因します。フロントサイトをインターネットに公開し、商品を並べ、それをショッピングカートに投入し、注文データを生成する。この機能は確かにECサイトにとって大切ですが、複数のチャネルを併用し業務の効率化を考えるときには、「カートシステム」ではないEC本来の側面、受注管理機能が重要な役割を担います。
そして廉価なECパッケージの標準(またはそれに近い状態)機能での運用に限界を感じたユーザーの多くは、新たなECパッケージを選択し、より大規模なカスタマイズを行う決意をします。あるいはスクラッチ開発も視野に入るかも知れません。
ECパッケージの一部、いわゆるハイエンド向けのプロダクトは、しばしばSIer(システムインテグレータ)によるカスタマイズを前提としています。SIによるEC構築は、パッケージ利用の有無を問わず、およそ制限なく要件を実現できる可能性があります。その通り、プログラムというものは、人が矛盾なく口述できるロジックであればおよそ実装することが可能です。ただし、要件が複雑になるにつれて、必要な費用もハイエンドであることに気付かされるでしょう。あるいは、そもそも自身の要件を矛盾なくSIerに伝えるということこそが、非常に困難なことであると気づくかも知れません。
根本的な問題は、システムの開発というものは直感的に思うよりも難しいということです。課題リストに数十個の要件を書き出した時に、この数十個の問題を片付ければ未来が拓けると思うかも知れませんがそれは違います。検討すべき問題は、個々の課題だけではなく課題と課題の関係性にもあります。したがって、解決すべき課題が100個あるとするならば、存在しうる懸念事項は4950個100個の課題それぞれが他の課題と関係し得る組合せは100 * 99 / 2通りあります。システム開発における困難さについてはこちらが参考になるかも知れません。ある、と考えることもできます。これが、スクラッチ/ハーフスクラッチのEC構築において驚きの見積もり金額が提示されることがある根本的な原因です。SIerは不当に見積もりを吊り上げているわけではありません。実際に問題は加速度的に難しくなっています。
Lexicaは、このような状況をつぶさに観察して得られた知見をもとに、どうすれば多くの独自性が高い業務要件に、より安全かつ低コストで対応できるかということをテーマに設計されています。機能を詳細化し、コンフィグレーションによる高い柔軟性・拡張性を有し、通常では個別開発が必要となるような業務要件にも設定レベルで対応することを可能としました。また、汎用のWebアプリケーションフレームワークとは異なり、”EC”というドメインに特化した徹底的なオブジェクト指向を採用して基礎となるフレームワーク独自のO/Rマッパーやキャッシュ機構、認証フレームワークはすべて、ECならでは利用者の立場における非対称性に着目して設計されています。を設計しているので、アジャイル開発プロセスやDevOpsとの親和性が高く、個別開発を行う場合でも発注・開発双方がリスクを避けたプロセスを採用できます。
ECビジネスにおいて、システムの刷新は大きな転機であり、またリスクです。そのために、ビジネスがシステムの制約を理由に停滞するということは不幸です。Lexicaはそのような状況を回避し、リテーラーの真摯な努力、意図が社会にダイレクトに反映されることを目標にソフトウェアを設計し、ライセンス体系を検討しています。その結果が、売上連動型のライセンスです。なぜならば、売上は企業と社会の客観的接点であり、ECにおいてシステムの活用度合いを測る優れた指標となると考えられためです。
ビジネスを正当に推し進めるのであれば、Lexicaのコストパフォーマンスはきっとあなたの期待を裏切りません。